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 実験設備

 JRR-4には実験装置として次のものが設置されています。
 1)プール実験設備
プール設備は炉心タンクを囲むプール(No.1プール)そのものであり、炉心タンクから発生する中性子及びガンマ線を利用して様々な実験を行うことができます。プールに設備された実験装置としては 即発ガンマ線分析装置があります。これは炉心タンク側面の熱中性子をスーパーミラーを用いた中性子導管により、プール上面に導き、試料に照射することにより生ずる即発ガンマ線からの核種 分析を行う装置です。また、簡易照射筒も設置されていて、中性子検出器の感度試験などに利用されていました。

No.1プール 即発ガンマ線分析装置
No.1プール外観 即発ガンマ線分析装置


 2)中性子ビーム設備
中性子ビーム設備は主に医療照射を目的に設備されたもので、重水タンク、ビーム実験要素(コリメータ)、照射室及び簡易遮蔽体等から構成されています。また、施療室、生物実験室等が併設され、 ホウ素中性子補足療法(BNCT)を中心とした医療照射の研究開発に用いられています。また、簡易照射筒も設置されており、医療照射の基礎的研究に用いられていました。


照射室 施療室
照射室 施療室



 3)実験装置特性

即発ガンマ線分析装置特性
照射設備名 ビームライン ビームサイズ
(cm)
Bi厚さ
(cm)
熱中性子束
(m-2s-1
ガンマ線量率
即発ガンマ線分析装置 スーパーミラー 5×2 0 1.1×1011 16.6


中性子ビーム設備特性
中性子ビームモード 熱中性子束
(n/m-2/s)
ガンマ線量率
(Gy/h)
カドミ比





熱外中性子ビーム 2.55×1012 1.05 1.1
熱中性子ビームⅠ 1.49×1013 1.77 2.4
熱中性子ビームⅡ 4.76×1012 0.44 11.8